エスニックファッション用語集
エスニックファッションとは
エスニックは「人種的な、異邦人の、民族的な、異教徒の」などの意味で、エスニックファッションとは「民族の」という意味の民族服を代表する言葉として使用されています。
アフリカ、中近東、南米、インド、東南アジア、モンゴルなどの地方が主で、独特の色合いや柄、風合いをもち、それぞれの国柄を漂わせたイメージが伝わってきます。
知っているようで知らない、世界の歴史とともに育ってきたエスニックファッションはとっても奥深いんです。
当店で取り扱っているアイテムを中心に、エスニックファッションや、それにまつわる用語について解説します。
あ
■アタバッグ
アタはインドネシアに自生するシダ科の植物。アタのツルを編み上げたあと燻して作るアタ製品はインドネシアの特産品。
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■アラジンパンツ
股下が深く、股下からひざにかけてダボッとしたゆとりがあり、裾が絞ってある独特のシルエットのパンツ。サルエルパンツ、ズアーブパンツなどの呼び方もある。
■イカット
インドネシアの絣(かすり)織りのこと。予め染色した糸を織って模様を表現する織布。インドネシア語の縛る・括る(くくる)・結ぶという意味の動詞[ikat]が語源。インドネシアは世界有数の絣(かすり)織物の宝庫で、各地域によって独特の文様があるのも特徴。
■エンブロイダリー
刺繍や縫い取りの総称で、ニードル・ワークともいい、針と糸で装飾をする技法
か
■ガネーシャ
ヒンドゥー教の神の一柱で象の頭と4本の腕を持ち、商業の神・学問の神とされる。その名はサンスクリットで「群衆(ガナ)の主(イーシャ)」を意味する。
■ガムランボール
バリ島の神様に捧げる音楽に欠かせない楽器「ガムラン」と同じような音を奏でるシルバーや真鍮でできた球体の飾りのこと。球体の内側には櫛状の歯が取り付けられていて、中に入れられた金属ボールが触れるたびに神秘的な音色を奏でます。
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■クリンクル加工
しわを付ける加工のことを指し、しわ加工ともいう。生地に立体感がでて肌に直接触れる面積が少なくなり、清涼感があるので夏物衣料に向いている。また布地に立体感があることで洗濯収縮が少なく、布地の欠点も隠しやすいという利点がある。クリンクル(crinkle)とは、英語で「しわを寄せる」「うねりをくねらす」「曲がり」「ねじれ」などという意味。
■クルタ
主にパキスタンからインド北西部一帯にかけてのパンジャブ地方で着られる、細い立衿または襟のないチュニック型の上衣のこと。
■ゲリコットン
ネパールの手織物生地。
■ゴアパンツ
伸縮性のあるライクラを使ったストレッチパンツ。ウェストを締め付けないV字カットのものが多く、抜群のフィット感でヨガウェアとしても注目を集めています。
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さ
■刺し子
布を重ね合わせ一面に糸で幾何学模様等の図柄を刺繍して縫いこんだもの。伝統的な手法だが、最近ではカラフルな色合いのものや、デザインを楽しむものもある。
■サボ
ブナ,クルミ,ハンノキ,トネリコなど耐水性のある堅い木材をくり抜いて作られた木靴。最近は甲の部分をソフトな素材で作ったものも、同じデザインのものはサボと呼ばれている。「クロッグ」とも言います。
■サルエル
サルエルパンツはもともとイスラム文化圏の民族衣装でした。1977年にパリコレに登場したことをきっかけに、ファッションとして注目されるようになりました。股下が深く股下から膝にかけてゆとりがある独特な形が特徴のパンツです。ウエスト部分はゆとりがありますが、膝下から足首に向けて絞るように狭くなっています。アラジンパンツとも呼ばれます。
■ジュート
黄麻(コウマ)、綱麻(ツナソ)、インドやバングラデシュが主な産地。バッグやシューズなどに使われるジュート繊維は伸びる度合いが小さいため、安定しており、また毛羽があるため保温性に富む。
■ソカシ
バリ島のヒンドゥー教寺院にお供え物などを入れて持ち運ぶためのフタ付き箱。元々は竹で編まれたものだが、バンブー製やアルミ製、スパンコールをあしらったものなどファッション性に富んだものも多く作られており、買い物に利用したり収納ボックスなどにも利用したりする。
た
■タイダイ
Tie(縛る)Dye(染める)という意味で、アジア全域で見られる絞り染めのこと。布の一部を糸でしばって染色し、しばったところを白く残す染色法です。糸でしばる他、図柄に合わせて糸で縫ってから引き締める方法や、棒や板で締め付けて染める方法もあります。
■タイパンツ
足を通したあと余った部分を体にまきつけるようにたたんで、紐で結んで履くタイのパンツのこと。タイでは漁師が履いていることから、カンケーンレー(=タイ語で漁師のパンツの意味)やフィッシャーマンパンツ(英語)などとも呼ばれています。
■チャップ(バティック・チャップ)
バティックの技法の一つ。型押しのバティックのことで、チャップと言われる銅製のスタンプを使ってロウを布に移すことによって柄を作り上げていきます。
は
■パサールバッグ
「パサール」とはインドネシア語で「市場」のこと。プラスチックの紐で編んでいるので軽くて丈夫、丸洗いもできるので、バリの人たちは買い物バッグとして使っています。
■バティック
インドネシアで制作されているろうけつ染めのことで、伝統工芸品です。日本ではジャワ更紗とも呼ばれるバティックは、ろうけつ染めの世界共通語となっています。バティックには様々な技法があり、種類・製法によって呼び名が異なります。
■ビアチャン
象印のビールの事。ビア=ビール、チャン=象。二匹の象がポイントになったロゴのビールはタイでもメジャーなビールです。
ま
■ミラーワーク
古代インドにて邪悪なものから身を守るという雲母を用いた刺繍が始まりと言われているインドの手工芸です。やがて雲母から鏡になり、現在ではアクリル板などを留めているものもあります。
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■モン族
東南アジアの山岳少数民族の一つで、色鮮やかな刺繍が有名です。モン族は伝承の一つの手段として刺繍を利用しており、刺繍のモチーフにはそれぞれ意味があるのだそうです。
ら
■ライクラ
抜群のフィット感に、優れたストレッチ性のある素材。米国デュポン社の登録商標のため、一般的にはポリウレタンという名称が使われています。ゴアパンツによく使われます。混合する素材の違いで「レーヨンライクラ」「コットンライクラ」などの呼び方があります。